4年間働いて、色々苦労して学んだことを、新人ナース、あるいはこれからナースになる人たちに、少しでも助言になればと思い、書きました。あくまでも私個人の意見ですが、少しでも辛い思いをしているナースが減ればいいなと思っています。
自分の思い通りにならないのが普通
看護師の仕事は、患者さんという一人の人間を相手にしています。機械を相手にしているのではないのだから、まず自分の思うとおりに、予定通りに仕事が進むと思ったら大間違い。いくら自分なりの今日の計画を立てておいても、その通りに進むと思わないほうがいいでしょう。
自分が午前中、“これとこれとこれをやらなければ”、と思っても、その合間にも患者さんが急変するかもしれないし、どんな変化が起こるかはわかりません。しかも、ナースコールはひっきりなしになるので、それにも対応しなければならないのです。
“私は早く〜しなきゃいけないのに・・・”と思っても、お年寄りの患者さんはゆっくり行動するかもしれません。自分の思い通りに動こうと思っていると、こんなことにもイライラし、結局自分が疲れてしまいます。
「人は、自分を変えることはできるが、他人を変えることはできない」とよく言いますが、まさにその通り。この言葉は、看護をやる上でもとても重要な言葉だと思います。この言葉を忘れず、余裕を持って看護をすれば、きっと穏やかで優しい接し方ができると思います。
でも、いくら予定通りにことが進まないといっても、新人看護師のうちは、自分なりのタイムスケジュールを立てることは重要だと思います。その通りに進まなくても、そのスケジュールはある程度の道しるべになると思うからです。
仕事に慣れてくれば、臨機応変に色々なことに対応できるようになるとは思いますが、新人看護師のうちはこのようにして自分の行動を軌道修正できるような目安も必要だと思います。
あとは、そのスケジュールを振り返ることによって、自分はどうすべきだったかも考えられるし、明日からの参考にもなると思います。とにかく、焦らず、冷静に、そして優しくを忘れずに!!
明るく挨拶!!
看護の現場(私は病棟しか知りませんが)は、往々にして張り詰めた現場であることが多いと思います。特に急性期の病棟だったり、集中治療室系のところは・・・。そんなところだと、知らず知らずのうちに、笑顔などが忘れ去られていくような気がします。重症の患者さんが多いところでは、この緊張感が大切なのもわかりますが、それだけでは、人間疲れてきてしまうのではないでしょうか?
私は病棟に就職して、最初この張り詰めた、殺伐とした雰囲気が耐えられませんでした。最初は挨拶をしても、冷たい反応が返ってくることもよくありました。これだけで、新人看護師にとっては、十分こたえる状況だったのをよーく覚えています。
その場の持っている雰囲気みたいなものは、伝染すると思います。よく楽しい雰囲気のところに行くと、自分も楽しくなるし、暗〜い雰囲気のところに行くと自分も暗く落ち込んだ気分になることは、誰にでも経験あると思います。だから私が思うに、ナースステーションの雰囲気やスタッフの雰囲気というのは、きっと患者さんにも伝わるのではないでしょうか?
患者さんの前で、むやみに明るくふざけてふるまえというのではなく、患者さんもそこで働くスタッフもみんな気分が良くなるような雰囲気作り、これもとても大切だと思いました。私たちは、看護師なんだから、誰に対しても優しくありたいですもんね。
雰囲気が張り詰めて恐くて嫌だ、と思っている人がいたら、まず自分から明るく挨拶することをお勧めします。最初は冷たい反応で、くじけそうになるかもしれませんが、継続は力なり。いつか少しずつ、雰囲気が変わっていくかもしれません。
万が一周りが変わらなくても、明るくきちっと挨拶するだけで、仕事に入る時の気持ちが少し上向きになると思いますよ。
リフレッシュできる時間や空間を持とう
新人看護師のうちは、先輩看護師にいっぱい怒られて落ち込むことが多いと思います。それに患者さんにも色々な方がいらっしゃるので、患者さんの言動に傷つくこともあると思います。
それらの言動をそのまますべて受け入れてしまうと、まじめな人ほど、自分を責めるほうに向かってしまうと思います。そして、精神的にダメになってしまう、燃え尽き症候群になってしまう・・・など、せっかく看護師になったのに、もったいない方向に進んでしまう可能性もあるのです。
だから、それらの言動をすべてそのまま受け止めるのではなく、ある程度は流せるくらいの心の余裕があったほうがいいかもしれません。もちろん、反省すべき点は反省しないと、人間成長しませんので、とりあえず一度は自分を振り返る。
しかし、起きてしまったことや過ぎてしまったことは、今更どんなに悔やんでももう戻りません。だから、いつまでもくよくよ悩まず、「こんなこと言われて傷ついたけど、もうしょうがない。次はがんばるぞ!!」と次への励みにするくらいがちょうど良いと思います。
そして、いつまでも引きずらないためにも、自分のリフレッシュできる空間や時間を大切にすることも一つの手だと思います。私の場合は、病院外の友達だったり、趣味の世界であったりと色々でしたが、まったく違う世界の人と関わることで、目の前の壁が一瞬でも取り払われた気がするのです。
リフレッシュの方法は、人によって様々でしょうが、自分の心の安定・バランスを取るためにも、自分のQOLを高めるためにも、辛くなったら何か違う世界のことを見つけてみるのも良いかもしれません。結局自分が幸せでないと、他人にもなかなか優しくなれないですから。
ナースになったことで不幸にならないで
さっきの話にも通じるかもしれませんが、看護師になりたいと思う人は、まじめな人が多いのかもしれません。まじめなあまり、仕事や人間関係に悩み、とても辛い思いをしている人を私はたくさん見てきました。
そして、何かがおかしい、と常に思っていました。私は4年間病棟で働いて、自分が幸せでないと(あるいは心に余裕がないと)他人にも優しくなれないのではないか、と感じたからです。
例えば、自分が何か心配事を抱えていたり、不安な気持ちであったりすると、仕事には集中できないし、心の余裕がないので、患者さんの話をゆっくり聞くこともできないと思うのです。最悪の場合は、医療ミスにもつながりかねません。
それに、私は人の気持ちや思いというのは、言葉に出さなくてもまわりに伝わると思います。明るくて幸せそうな人の周りには、何となく居心地の良い雰囲気が流れているし、ぴりぴりしている人のところには、何となく不機嫌そうな雰囲気が漂っているからです。この人自分を嫌っているなっていうのも、わかる時がありませんか。
だからこそ、患者さんの一番近くにいる看護師は、良い雰囲気で自分を満たす必要があると思います。無理に患者さんを明るく励ます、ということではなく、その人がいるだけで、ほっとして安心できるような雰囲気がある、それが大切だと思いました。
こんなことは目に見えないし、まるで精神論のようで、学校でも教えてくれないことだと思います。でも私は実際働いてみて、とても重要なことだと実感しています。患者さんに少しでも明るい気分になってほしい、良くなってほしい、と思うなら、自分の気持ちを整えることも立派な看護だと思った私でした(一般の看護論とはかなりかけ離れていると思いますが・・・)。
だから、仕事が辛くて人間関係が辛くなった時は、まずは自分が幸せになる方法を考えてみてください。自分が幸せになることをまず考えることは、決してわがままなことではなく、それがみんなの幸せにつながるのだと思います。
「自分を幸せにできない人は、他人も幸せにできない」という言葉を聞いたことがあります。だから、自分が幸せになることは義務だと思い、幸せになる方法を探してみてください。
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